資産運用

【書評】2040年の未来予測/成毛眞

元マイクロソフト日本社長の成毛眞さんの最新本。成毛さんはAmazonの本の著者で本屋で平積みになっていたため、見たことある人も多いのでは?

私がAmazonのCCCを理解できたのは成毛さんの本であり、難しいことも読みやすく書いてくれる著者さんです。今回、私は電子書籍を購入しました。

タイトルの通り本の内容は2040年の未来予測について書かれてますが、大きく4つに章立てされています。

  1. テクノロジー
  2. 日本の社会情勢(年金など)
  3. 世界の衣食住
  4. 天災

これらの章から気になる部分をピックアップし、感想を述べたいと思います。

運用に絡む感想が多めです!

ゲノム編集とAI医療診断がスゴイ

ここでも登場。やはり注目度が激高!ゲノム編集技術。ゲノム編集をまとめると以下。(P158,159)

  • ゲノム編集技術は遺伝子を自在に切り貼りする技術
  • 2012年にクリスパー・キャス9という手法によりゲノム編集可能に
  • 簡単に遺伝子情報の場所を特定し、削除&改変できる
  • 2040年にはがんや血友病、筋ジストロフィー等難病の治療に利用可能

個人的にもゲノム編集はDisruptive Innovation(破壊的イノベーション)として注目しています。株式投資でも注目のセクターで、既に色んな人がゲノム編集技術を言及しているので、もう新しい話でもないですよね

投資としてのゲノム編集はこちらの記事で書いています↓

https://www.minminnoblog.com/what-is-next-tesla/

もう一つ、医療系のトピックで面白かった話はAI診断。

  • 人間よりAIの方が知識量は勝る
  • AIが診療経験をディープラーニングし、熟練した医師と同等の診断を可能とする
  • 分かりやすい症例や典型的な経過はAIが素早く判断(P147)

この部分は個人的に目新しい部分でした。

将来は地方にいても名医の先生の経験をラーニングさせたAI診断を手軽に受けられるかも知れません。

手術についても5G世代から人が遠隔操作でされることが検討されているし、2040年の6Gではロボットが執刀するしれない。

ロボが手術してくれる。。意見が別れそうですが、個人的には「経験豊富な名医AIのロボならいいか」という気もします。

では人間の医師は2040年はどうなるのか?本によれば

  • 不確定要素の多い患者の診察を中心に担う医者
  • AIの診断を説明したり患者の相談に乗ったりする医者

に二分されるとのことです。子供を医者にしたい人は、知っておくといいかも(?)しれないです。(私も一応覚えとこ^ ^)

ユニクロ・GUのレジのRFID、と私のアイデア

RFIDは製造番号など書き込まれているチップ。ユニクロ・GUでレジに置いた時に瞬時に計算してくれる便利さに驚いた人は多いと思います。私もその一人。「え、一瞬でなんで分かるの?」って思いましたよねー…。それを可能にしているのがRFID。以下に簡単にまとめます。(P82より)

  • 世界RFIDは使用は160億枚。そのうち一割弱がファーストリテイリングが占めている
  • RFIDは企業向け使用が大部分
  • コストが1枚10円で高い
  • 【課題】大量に作ればコストが下がり食品や日用品にも使用できる
  • 在庫管理や販売補充、リコールなど手間が減る可能性がある

RFIDは可能性を感じますね。

私のアイデアですが、保有する服にRFIDを付けて、年間の着用回数・他の衣服との組み合わせ提案・いまメルカリで出品するといくらで売れるか?という提案をしてくれるようになると便利だなと思います。

「持たない暮らし」や「やらないことを決める」っていう思考が流行ってるので、こういうサービス便利だと思うんですよね。どこかのメーカーさん採用して下さい。

ちなみにRFIDを作る企業の株は知らないのでこれから勉強の余地があるかも。コストの採算がどれくらいになるのか、各企業の決算書を見てみたいと思います。

中国の管理はある意味いいかも

中国の監視大国はどこかで聞いた話。以下にまとめました。(P135~)

  • 中国は監視カメラ大国であり、信号無視すると顔写真データと照合され勤務先にも通知され罰金を科せられる
  • アリババとテンセントは個人の信用レベルをスコアリングしている
  • アリババの「芝麻信用」はネット通販履歴・クレカ支払い状況・SNSでの言動をもとにスコアリングしている
  • 企業がスコアした情報に地方政府が個人情報を合わせ管理している
  • 表彰、献血、ボランティア、光熱費滞納、飲食店予約の無断キャンセルなどもスコアの参照

無断キャンセルに悩む飲食店の人や、交通マナーの向上など考えたらこれは良い社会システム。真面目に取り組み人が得するシステムのように見えます。(でも、なにかが引っかかるというか素直に受け入れられない気持ちは一体何なんだ。)

アリババとテンセントの中国での役割を考えると、投資対象として無視できないです。

経済学理論MMTて、もしかして正解?

MMTは3年くらい前から認知度が上がった経済学理論。

(MMTとは)自国での通貨を発行できる国は財政赤字により破綻することはない(P307)

無制限に自国通貨を発行してしまうと、財政赤字になりハイパーインフレが起こるのが経済学のセオリーでしたが、日本はその兆しがありません。

MMT論者の言い分は

  • ハイパーインフレと財政赤字に因果関係なし
  • ハイパーインフレは戦争などの異常事態で生産体制が崩壊したりの供給制約が原因(ジンバブエは農地改革で供給がストップした)

ということらしいので、日本をMMTの成功実例とみる経済学者もいるそう。

財政赤字が拡大すれば国債価格暴落→通貨安→インフレになるというのがセオリーですが、今日本は円高&デフレ懸念すらあるのが実際です。

具体的に「日本がMMTの成功例」と言われる理由をまとめます。

  • 財政赤字は拡大中
  • 金利は低い
  • 物価は安定
  • デフレ懸念あり

日本の借金はGDP比で237%。ワースト2位のギリシャの183%を抜き、ぶっちぎりの世界一悪い財政状況なのは知っている人も多いと思います。

ではなぜインフレにならないのか?という点は日本の政府総債務残高なIMF推定で1400兆円あるところ、マネーストックが1900兆円であること(M2は1100兆円)。つまり国内の国民の預貯金で借金は返せるの状況にあるということです。

また他国も日本同様に低金利であること。特に新型コロナウイルスにより他国も財政支出を多額に行っており、日本が相対的に悪目立ちしなくなってきたのが原因かと個人的に思っています。

2021年の米ドル/円レートについては以下の記事で書いてます。↓

https://www.minminnoblog.com/1-13-jpyusd/

「2030年、日本の不動産は上がってるかも」は同意

P365に著者の日本の不動産に対する予測があります。以下の通りです。

  • 2030年、コロナ禍の余った金が相対的に「安い」日本の不動産に向かうかも
  • 世界の都市部地価に比べ日本都市部の地価が安い
  • 2040年、日本の不動産需給は落ち込むのが確実視されている

個人的にはコロナバブルマネーは株式→REITに流れるかと予想していた。

しかしビットコインに流れてしまった感が今あります。

もしコロナバブルが終わるならREITが上がった後だと想像するので、今、終焉のサインとしてREIT価格に注目してます。(今現在まだREITに上昇は見られません。)

総論

「おわりに」より印象的な言葉を引用します。

生き残るのは優秀な人ではなく、環境に適応した人であることは歴史が証明している。(P519)

この本にはヒントを得て2040年の未来に自分の生き方を適応させていけという著書のメッセージが詰まっています。

トピックが網羅的に書いてあるため、自分の知識確認に最適でした。あ、これは知ってるけど、こんな技術だったな。と確認できます。また新しい話題については「2040年にこうなるなら自分はこうしよう」とかこういう投資をしたらいいのでは?というヒントを感じ取れると思います。

ちなみに成毛さんはこちらの本で執筆生活を一休みなさるそうです。しばらく新書が読めないのは寂しい。

以上書評でした。

興味のある方は是非読んでみてください。Highly recommend !

冒頭に触れた成毛氏のアマゾンの本はこちらになります。今まで読んだアマゾンのビジネスモデルについて一番分かりやすいです。

米国株投資をされる方はGAFAについて知らない訳にはいかない。Amazonについて理解できるこちらの本。是非ご一読をお勧めします↓

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